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熱い気持ち
人はなにか目的を持ち信念を貫くためなら
死を厭わないのでしょうか
僕にはわかりませんが
そんな人たちが沢山出てそして死んでゆきます
ナウシカを援護するために死んでいった兵士と
最後の力振り絞ってナウシカを助けたカイの姿に
胸が熱く一杯になりました“トルメキアの白い魔女”と第3軍
クシャナ殿下は、ナウシカに次ぐ第2の主人公といってもいいだろう。
実際、全7巻中、ナウシカ以外に表紙を飾った人物は、彼女ただ一人だ。
彼女の個性と存在感は、この巻においても際立っている。
劇場板の「風の谷のナウシカ」に比べると、こちらのコミックの方は、はるかに生々しく、残酷だ。
それは、作画についても言えるし、あらすじについても言える。
例えば、クシャナの次の言葉は印象的だ。
「わたしから第3軍を奪い、精兵を虚しく犬死させた者どもへの我が復讐をバルハラにて見守るがよい!!」
トルメキア王家の血で血を洗う争いの愚かさ。部下を置き去りにして、戦利品もろとも逃げ帰ろうとする将軍閣下の卑劣さ。
それとは対照的に、「殿下を守れ!!」「殿下万歳!!」と叫んで死んでゆくトルメキア兵たちの姿は、美しく、そして痛ましい。クシャナがかっこいい!
指揮官としてのクシャナが最も輝く巻。
ナウシカとともに、トルメキア軍が土鬼と闘う最前線サパタに着いたクシャナは、かつての部下を自分の指揮下に取り戻すが、そのシーンが感動的。ともすれば「殺人マシーン」となることが優秀な兵士の条件のように思われがちだが(どっかの国の軍隊が中東で行っていることを見るまでもない)、実は、義のため、愛のため身をささげる一面があるであろうことが伝わる。クシャナと再会したセネイの涙が美しい。そして、ナウシカの盾となって斃れた兵士たち、そしてナウシカを守るために犠牲となったトリウマのカイ。読むたびに涙が出る。
この巻のクライマックスは、クシャナの指揮のもとで、籠城戦から騎馬隊が土鬼軍を急襲するシーン。リアルな「戦い」が展開する。戦術、戦略の巧みさ以上にクシャナの人間としての魅力が光る。
と、いうようなことを書くとまるで戦争賛歌のような印象を持つかもしれないが、戦いの悲惨さ、空虚さがこれ以降の巻では、これでもか、これでもかと言わんばかりに説かれる。早計に判断しない方が良い。